脳の働きについて 3
同じことを聞いても、その刺激を受け取って理解する能力の幅が狭くて時間がかかります。
しかし特に奇妙な受け取り方をするわけでもなく、またその表現も特にきわだった異常がない精薄の場合にはおそらく情報伝達機構そのものは円滑に作動しているのでしょう。
しかし自閉症のような認知障害の場合には、情報をうまく伝える途中の潤滑油にあたるシナプスで発生する神経伝達物質の濃度や組成に問題があります。
そのために、ある情報は早過ぎ、また他のそれは遅すぎて伝えられ結果的に物の形の把握や、数字へのこだわり、特定の言葉への固執などがおこるのでしょう。
次にバランス維持の話です。
体調や心身の平衡を保つのにも脳が重要な役割を担っていることはあんがい知られていないようです。
脳は考えるところ、知能や情緒にかかわるところとまでは理解されていますが・・・・
毎日の生活のリズムや精神のパランスにはどうかかわっているかは、現代のようにストレスによって心身を乱されやすい生活のなかで考え直してみる必要がありそうです。
ハンス・セリエというカナダの生理学者はひとの身体にストレスとして働くのは単に物理化学的な刺激だけでなく、精神的なそれも同じように重要であることを述べています。
その刺激と生体の側の反応について実験によって証明したことで有名です。
すなわち生体が外界からの刺激に対して本来立ち向かっていき防御する力があるということ、しかしそのストレスがある許容範囲を越えると生体の側もギブアップせざるをえないのだということです。
・・・このようなことは今から考えれば至って当然のことですが、脳とのかかわりでは次のようになります。