脳の働きについて
フェニールアラニンという蛋白質の分解酵素が欠乏すると、脳のなかにこの物質が蓄積して毒性を持つため精神薄弱をおこすことがあります。
・・・この病気の場合にはフェニールアラニンの欠けた特殊な治療用の粉乳を用いることによって精薄をひきおこさないようにできます。
もうひとつ塩類(電解質)の代謝障害の例としてウィルンン病をあげてみましょう。
この場合には銅の代謝障害で、年とともに運動障害や肝障害を併発して、てんかんもおこしてくるものです。
このような脳の物質代謝の欠陥は重度の精神薄弱を伴う場合が多くて、いわゆる重度・重複障害の原因となるものです。
またダウン症のような染色体異常もこの物質欠損に関係があります。
染色体というのはいわばその中に小銭(遺伝子)を入れた財布のようなものであって、近年詳細に研究され、莫大な数の病気が見いだされています。
精薄養護学校の重度精薄の子どもたちの中には研究者名をつけた沢山の病名がみられますが・・・
自分の担任になった子どもの場合には機会があったら調べておいたほうが良いでしょう。