国際経済運営の日米欧協力 6
「市場」にはプログラム売買から生ずるようなミスもありますし、反応が誇張化される場合もあります。
しかし「市場」は基本的に客観的で公平です。
その市場が警告を発したのであるから、これ以上、とくに80年代に入ってからの経済成果と経済政策について、論評する必要はないでしょう。
さて、自信のないエコノミストたちは、過去のことを考証学的に語りたがります。
他方、目立ちたがる評論家は格好よく未来を語りたがります。
しかし、たとえば1929年と今日の類似性を微に入り細にわたってあげても、この間に国際的枠組みや国内の諸制度が一変していることを考えると、経済的帰結の同1性は導きえません。
また、未来は確実にやってくるわけですから、あらかじめ準備をしておくのはよいことですが、荒唐無稽な想像図を描いても、建設的な意味はないでしょう。
いずれも、安易な現実逃避という一面が感じられます。
現実をみつめることが大事なのです。